今年初読みの桐野作品でした。ミロ・シリーズの一つで、短編集です。桐野作品は相変わらず、冒頭箇所が入りにくかったです…。自分が苦手意識をもっているだけかも。
ミロシリーズは逆行して読んでしまったので、初めて読んだのは「グロテスク」だったので、このころのミロがあーなるのかと思うと何か不思議です。
この作品で気づいたのですが、個人的に電車内で読むのは短編集が最適、ということです。なので、この作品は電車内で読み終えられました。わーい。
桐野作品の主人公って、いまひとつ共感も感情移入もできない。今のところ女主人公の作品しか読んだことはないが、何か、「女っぽくない女を書いてる」感を感じる。「女」にこだわり過ぎているのに、作者は「女とか関係ない、女ではないような女」を書きたいのか書こうとしているのか、その人物描写が却って鼻につく。何というか、文学的な文章を書きながら、内容は現代を反映しつつ、主人公をやや特殊な人物にしている、という感じです。桐野作品以外でもこういう話や文体が最近、多いけど。ストーリーは可もなく不可もなくでした。文章の書き方が自分には合わなかったです。話の展開は面白いと思いました。
