流行?話題?に乗って読んだ作品。作者のデビュー作で、「このミス」大賞受賞作。デビュー作なので、冒頭がやや読み始め難かった。徐々に文章に慣れると、話に入り込めるようになった。大学病院の大手術中に起こった謎の術死について、窓際のような診療科の医師がその真相を探っていく。(下巻から厚生省の役人が調査でくる。)
なぜ文庫で上下巻にしたのか謎。単純に売上が2倍になるからとかの理由かな。1冊の方が読み易いと思う。
現役医師が執筆しているだけのことはあり、病院内(医師からみて)のシステムや手術の説明など、一般読者にも分かる描写になっていた。手術状況時のリアルな感情の描写を現代の医師が書いているところが新鮮だと思う。文章が上手いとかではなく、何か説得力がある。
事件と登場人物の描写などは、飛びぬけてすごいと思うところはなかった。
