少し期待していたジャンルとは違った。シバタよしきではなかったら、読まなかった話。
未来の話だから、少しSFなんだろう。ミステリー要素は少ししかなかった。あとは、世紀末話で、世界が滅びるとか、主人公が希望の戦士とか、ファンタジー要素もある。
物語上の未来の日常の話、システムとか法律とか、は実際に未来では実現していそうだった。未来の世界では煩わしい作業はしない、便利になっている。こういう設定の話は、「今」だから読めるし、通用する話なんだろうな。実際に未来では、「今とは全く違う」と思うだろうし、もっと年月が経てば、もっと過小評価されてしまう話だろう。
登場人物は、まあまあ個性があった。でも、シバタさんはこういうキャラを書くのはあまり上手ではない。森ヒロシとか、アリスガワとか、ミステリノベルを書く人は上手いが、シバタさんはどちらかというとノベルというより小説を書いているから、もっと現実にいそうな人物を書くのが上手い。本人が書きたいのだから、仕方ないけど。
内容は、短編連作で、続編があるようなので、長編シリーズになるのかもしれないらしい。未来設定の部分を抜かしても、短編ミステリ小説としてまあまあ読める。
