★×3.5
米で公開前の映画紹介で、内容を見て読みたかった作品。あらすじ読めば、何となく映画の雰囲気も分かる。まあ、泣き映画で辛い映画です。本家のポスターが画面の大部分を空と柵が占めてて切ない…。原作小説あります。
タイトルのパジャマの少年の登場は中盤くらいから。それまでは主人公の目線で、戦争時の町並みや生活が描かれる。ブルーノ少年は軍人の父親の異動により、地方にやって来る。学校にも行けず、近所に友達もいない。母は優しく、父は厳しい。第二次大戦下、子供達は大人からの教育、世間の風潮により考え方を植えつけられる。ブルーノの姉はまさにそう'教育'されていく。姉の変化がこの物語のもう1つのメインテーマかも。
ある日、ブルーノは家の敷地から出て、鉄線の柵で囲まれた'農場'を見つける。そこで、縞模様のパジャマを着た同じ年の少年シュムエル(シュメール?)と出会う。その農場は強制収容所だったが、少年達、特にブルーノにはそういう風には見えていなかった。周囲の大人や尊敬する父、誰もがそこの悲惨さを伝えないから、子供は疑わない。
とにかく、子供目線からの描き方と大人側からの描き方が上手い。最後も見てもらうと分かるが、不条理なのか因果なのか、あの時代では、誰もが誰をも責められない、多分、皆自分を責める。音声解説で監督と原作者がシュムエル少年を撮影現場であの姿を最初に見たとき、言葉が出てこなかった、というような事を言っていたが、本当にそう思う。深い悲しみが見える。
